【第31回から第40回までの起業一文字心得】
【聴】第40回起業一文字心得
起業家(経営者)は人の話を心で聞く「聴く」意識を持ちましょう。特に、起業時の営業活動にて接した方(お客様予備軍などのステークホルダー)の話は、かなり意識して「聴く」ことを心掛けましょう。 「聴く」ことを実践することで、お客様の本音である心の声を把握することができ、起業の実現に向けた貴重なヒント(情報)が得られるはずです。 「御社の商品やサービスは良いねor悪いね」というお客様予備軍の声に潜んでいる「良いねor悪いねに至った背景や理由」が貴重なヒントとなります。
【勇】第39回起業一文字心得
起業家(経営者)はどんな時でも勇ましくなくてはいけません。 時には苦境・逆境に立つこともあるでしょう。特に起業初期は多いものです。 そんな時でも起業家は自信を持ち勇ましく目標に向かって前進していかねばいけません。 一会社の大黒柱である起業家の勇ましい姿勢は、一家の大黒柱である主人にも、また一国の大黒柱である首相にも不可欠ですね。 先の見えづらい将来に明るい光をあて、皆が見えるようにして、先頭を切って邁進していく、という「勇気」「勇往」「勇壮」な姿勢がリーダーには不可欠ではないでしょうか。
【器】第38回起業一文字心得
良く言われることですが、起業家(経営者)の「器」以上にビジネス(事業)は大きくはなりません。 もし、ビジネスの規模(売上、社員、資本金、エリア、商品数などの経営資源)を大きくしていきたい、またビジネスを継続していきたいのであれば、起業家はビジネス活動とは別に、少しずつ「器」を大きくしていく努力を日々していかねばいけません。 「器」とは「人間力」であります。人間力のある起業家は、倫理観や理念が明確で、さらに人徳をお持ちです。 まずは、自分の「器」を謙虚に把握しましょう。
【好】第37回起業一文字心得
素直に答えてみてください。 あなたは自分が提供する商品・サービスを好きですか? 起業家は自社が提供する商品・サービスをとことん好きでなければいけません。 自信を持って自分自身が買いたい・利用したいと思わなければ、他人であるお客様は買い(利用し)ません。 また、商品・サービスのどんなところが好きなのか、その好きなところをハッキリと第三者に伝えることが、お客様を1人でも増やしていくポイントです。
【金】第36回起業一文字心得
必ず「金」には「お」を付けましょう。 貨幣経済が広がった人間社会において様々な場面や形で「お金」が取引されています。 特に現在は、ビジネス活動において「お金」は目に見えないかたちで取引されることが多くなっています。 目に見えなくても「お金」は「お金」であり、大切なものであることに変わりはありません。 「お金」の取引を決断する起業家(経営者)は、「お金」への感謝の気持ちを込めて「お」を付けましょう。
【義】第35回起業一文字心得
起業家は「義」を重んじることを常に忘れてはいけません。 起業(ビジネス)は「利」を必要とする行為でありますが、それはあくまでも結果です。根底には「顧客・社会貢献」が不可欠です。 また、起業(ビジネス)は決して起業家1人だけでできるものでもありません。世の中・他者の協力や合意などがあって初めて成立するものです。 世の中・他者への「義」を忘れずに持ち続け行動することが、ビジネスの継続へと繋がっていきます。 誠実で偽りのない行動に努めましょう。
【直】第34回起業一文字心得
起業においては起業家の想いや主観が大切ですが、時には他者の声を「直」に受け入れることも大切です。特に、起業初期段階においてはお客様の声を「素直に」「率直に」「直ちに」受け入れましょう。 聞きたくない耳障りで不快な声、また反感を抱く声もあるでしょう。しかし、気持ちを無にした上で、お客様の声をいったん受け入れる姿勢が起業家には必要です。 お客様の声をいったん受け入れた上で、お客様へどのような価値を提供すべきなのか、自らの考えを検証、改善していけば良いのです。
【国】第33回起業一文字心得
起業家(経営者)は「国」の動向に常に注目しましょう。ビジネス活動の舞台であります「国」が動けば、必ずあなたのビジネスに良い影響(機会)や悪い影響(脅威)を及ぼすからです。 「国」を動かすのは政治家の役目ですが、国民の風潮が「国」を動かすこともあります。メディアからの情報やコミュニケーションなどを通じて、複眼的かつ多面的に「国」の動向に注目していきましょう。 そして自分のビジネスにどのような影響を及ぼすのか予測しましょう。
【情】第32回起業一文字心得
起業家(経営者)はお客様・取引先・従業員などステークホルダーとのやり取りにおいては時には「情」も必要です。 ビジネス活動は人間関係・コミュニケーションがベースとなっているからです。 契約という白黒や決まりごとがはっきりしたドライな関係も必要ですが、ステークホルダーとの関係を維持継続していく、すなわちビジネス活動を円滑に進めていくためには、相手の立場を思いやる「情」の関係も必要です。 ビジネスは人ありきですから。
【責】第31回起業一文字心得
ビジネス活動における損失は経営者(起業家)が全責任をとるものです。経営者には大きな権限がある反面、損失は基本的に全て経営者の責任となります。 経営者の判断や行動が会社と従業員の将来を決めると言っても過言ではありません。だからといってビジネス活動において、決して萎縮する必要はありません。 大きな責任と権限があることを十分自覚して真摯に経営に臨みましょう。 それができる人が経営者なのです。
|
|
|