【第21回から第30回までの起業一文字心得】
【公】第30回起業一文字心得
起業家(経営者)は社会貢献という「公」の考えを持つことも必要です。
ビジネスは単なるお金儲けではありません。相手(お客様)や世の中にベネフィット(機能的利益や精神的利益など)を提供し、その対価としてお金をいただくのです。
世の中にベネフィットを提供し社会貢献しようとする考えを持たず、お金儲けをすることだけ考えていては真の起業家(経営者)にはなれません。
自分はどんな「公」であるのか、世の中にどんなベネフィットを提供しどんな社会貢献をしていくのか、常に自分自身に問いかけることがビジネスを継続していく上で大切なことです。
【舵】第29回起業一文字心得
起業家は方向性を明確にする「舵を取る」ことが必要です。
会社をどこに進めていくのか。途中で方向が変わっても良いですが、必ず方向性を明確にした「舵を取った」上で前進していきましょう。
そして、その「舵」の方向を、従業員をはじめステークホルダーに周知しましょう。
経営者と従業員が一丸となって進み、ステークホルダーより「舵」の方向に共感していただくことが起業を実現させるポイントの1つですので。
【策】第28回起業一文字心得
起業活動は「策」を練って一歩ずつ進めていきましょう。なぜならば、ビジネスは起業家(経営者)1人では成立しないからです。
お客様、取引先、競争相手、社員、株主などなど、必ず関係者が存在します。
起業家は自分自身が行動をすることにより、関係者にどのような影響を及ぼし、関係者がどのような反応を示すのか、そして起業活動がどのように展開していくのかを、行動する前に想定して具体的な「策」を練りましょう。
その「策」の繰り返しが起業を成功へと導いていきます。
【感】第27回起業一文字心得
起業を目指そうとする人は「五感」をフルに使って世の中の動きに敏感になりましょう。
起業準備活動において、また日常生活において、人・文字・画像を見たり、情報を聞いたり、空気の匂いを嗅いだり、物に触れたり、食事をしたりと、「五感」をフル活用すると様々なコト・変化に気づくはずです。
なぜ、そのコト・変化が起こっているのか?また、なぜ自分はそのことに気づいたのか?を考えみましょう。
「五感」で気づいたその「なぜ?」という理由の中から、ビジネスの新たなヒントが見つかるはずです。
【命】第26回起業一文字心得
法人や事業には生命、寿命があると良く言われます。
起業家は法人や事業の「命」を生み出すクリエイターであり、また「命」を生かしていくポンプの役割も果たしています。逆に、時には「命」を止める判断もします。
しかし、起業家だけが法人や事業の「命」に関わっているのではありません。お客様も「命」に大きく関わっています。
起業家(経営者)はお客様の声を十分にお聞きしながら、法人や事業の「命」をどのように育てていくのかをじっくり考えなければいけません。
法人や事業の「命」を生き生きとさせるのも、停滞させるのも、起業家(経営者)しだいであることを常に心しておきましょう。
【験】第25回起業一文字心得
起業においても、経験、体験・・・・・「験」が大切です。
何かと忙しい現代ではあります(起業活動はさらに忙しいかと)が、1日の終わりに、自分は今日何をしたのか?それにより何を感じたのか?どんな結果・効果となったか?を振返ってみましょう。
そして明日は何の経験をしたいのか、そのためには何をするのかを明確にしましょう。
その「験」の積み重ねが、起業家としての資質の積み重ね、また起業の実現へと繋がっていくはずです。
【間】第24回起業一文字心得
起業活動(ビジネス活動)には適度な「間合い」を持つことが大切です。
「お客様との間合い」「取引先との間合い」「従業員との間合い」など様々な人と様々な間合いが存在します。
近づき過ぎて友達感覚になってはいけません。反面、コミュニケーションを図らず疎遠な関係になってもいけません。
また、起業家自身の心の中にある「起業への想い」とも、適度な「間合い」を持ち、ある程度、客観的に自分自身を見つめることも大切です。
適度な「間合い」を保って起業活動をしていきましょう。
【復】第23回起業一文字心得
反復という繰り返しを実行できるか否かが、起業を実現できるか否かの重要な分かれ目となります。
それはなぜか?
何事も1回で成功させることは難しいからです。起業活動においては最初の事業計画どおりに進めていくことは稀だからです。
「何事も1回で成功するものではない」と開き直る姿勢も起業家には必要なのです。失敗は嫌なものです。しかし、失敗した時こそ、次の一手に着手できるかが大切なのです。
【役】第22回起業一文字心得
起業家は「役」を演じるものです。
なぜならば、起業は少ない経営資源で始めることが多いからです。なかなか豊富な人材は揃っていません。
起業家が経営者であることは間違いありませんが、時には営業マン役や経理マン役となり、新規営業先へのプレゼンを行ったり、資金繰りのため資金計画表の作成を行わなければいけません。
しかし、一番はやはり「経営者役」です。ここでもやはり、普段の自分とは異なる「経営者」という役を演じなければいけません。
起業家は役者ですね。
【質】第21回起業一文字心得
「質」を高める意識を常に持ち続けましょう。
ところで、何の「質」を高めたら良いと思いますか?
商品の質、サービスの質、営業スキルの質などいろいろとありますが、一番は「起業家(経営者)としての資質」を高めるべきでしょう。
起業家としての資質が高まれば、自ずとその他の質も高っていくはずです。起業時はどうしても日々の業務に追われがちですが、起業家の資質を高める姿勢だけは忘れずに。
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